緑茶が高血圧やコレステロールに効く!??
緑茶が高血圧症やコレステロール等の脂質パラメータにどのような影響を及ぼすかについて、2014年に出たメタ分析がありましたので紹介します。
https://www.nmcd-journal.com/article/S0939-4753(14)00047-7/fulltext
高血圧は死の原因となったり、心血管疾患の主な原因となったりします。そんな高血圧症のうち90%以上は突発性のもので、栄養状態や生活習慣が悪いと引き起こされます。改善のためのサプリメントは多数出ておりますが、その効果は混在状態。そのような降圧効果が見られるもののうちの一つが、まさに緑茶でございます。
収縮期血圧、拡張期血圧、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセリドについて
・18もの研究で有意な差があった。(-1.94mmHg, 95% CI:-2.95~-0.93,p=0.0002)
・EGCGの摂取と最高血圧の減少は相関があり、少なくとも12週間効果が続いた。(P=0.003)
・200mg以上のEGCGの摂取(お茶5、6杯分)をしても変化はない。
・有意差なし
血液中に含まれる脂質について
・19のRCTで有意な減少が見られた(MD:-0.13mmol/L,p<0.0001)
LDLコレステロール
・17のRCTで有意な減少が見られた(MD:-0.19mmol/L,p<0.0004)
・有意差なし。
一方で緑茶を摂ることによって、便秘、血圧上昇、発疹等の有害事象も報告されていて、EGCGの摂取量が200mgを超えたRCTにおいて、その頻度や重症度が大きかった模様。
以上を踏まえて、研究者らは
毎日5〜6杯の緑茶を摂取すると、収縮期血圧、総コレステロール、LDLコレステロールが減少することを示す証拠がある。 しかし、現時点では、高血圧または脂質異常症の患者を管理する代用として、緑茶は推奨すべきではない。 緑茶は十分に許容されるようであるが、高用量での消費は有害事象と関連している可能性がある。 したがって、緑茶製品の過度の消費は避けるべきである。
ってことです。果たして緑茶5、6杯がEGCG200mgに対応するかは気になるところでありますが、消費のしすぎはいかんってことですね。