読書ログ:最強の読み方 池上彰・佐藤優を読んでみたぞ PART2
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 作者: 池上彰,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: 単行本
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前回、この本の内容の新聞の活用法について書きまして、次はネットについて書くと言ったわけですがあまり真新しいことはなかったので違うこと書きます(笑)
〜「人から情報を得る」7つの極意〜
佐藤優さん外交官時代にどんなツールから情報を得ていたかというと、
・新聞が6割
・雑誌、テレビ、書籍、ネットが2割
・公務で用いる公電が1割
・残り1割が人。
っていう感じらしく、割合としてはかなり低いですが、実際は情報の濃さ等を含めても重要度はかなり高めだったと。
では「対人の技法」とは?ですが、極意が7つあります。順にみていきましょう、
1.斜めの人間関係を重視せよ!
官僚でも企業でも建前上はチームプレーを重視するけど、実際は個人プレーということはよくある。直属の先輩に聞いていたら入ってこない情報も多々。そんなときは、「斜めの人間関係」、企業では自分の所属とは別の部署の先輩に聞くのがよい。
2.初々しさを忘れるな!
情報収集においては、「それ前に聞いたことあります」はご法度。知らないふりを存分に活用して可愛がってもらうとよい。困ったら「それ初めて聞きました!」。
3.数年上の先輩に黒い勉強、白い勉強を教えてもらえ!
極意1の斜め上の人間関係というのは、トラブルに巻き込まれた時にも大事になる。直属の先輩に相談すると責任問題が大きくなってしまう場合には’第三者’が必要なのだ。これが黒い勉強だが、仕事に必要なメモの取り方や社内外の人との接し方等の白い勉強も学ぶことを忘れずに。
4.話を聞く際には緩い演繹法で!
人に話を聞く際にはあらかじめ情報収集をし、どんな話が聴けそうかというのを予想するのが大事だと。しかし予想外の話の展開は付きもので、それをどう活用するかは個人の裁量にかかっている。あらかじめ考えた仮説からこういうストーリーになるんだっていう強い演繹法ではなく、必要に応じてストーリーを変えられる大胆さをもつ緩やかな演繹法を使うと吉。
5.複数の人の情報をまとめよ!
人から情報を聞く上で大事なのは、その人が情報をもっているかとその人が話してくれるかどうかの二つだ。全て一人から聞き出そうとすると偏りが生じうるので避けたほうが良いだろう。その際、斜めの人間関係も大事である。なぜなら人は自分の組織の話はしたがらないからだ。
6.セミナー、講演会、異業種交流会を活用せよ!
書籍ばっかりの人にはこれもオススメ。人脈には「タネを蒔く時期」と「収穫する時期」があり、若いうちにはあらゆる場所に顔をだし、ある程度歳を取ってからは人をしぼっていく姿勢をもつといい。
7.飲み会での情報は、翌日忘れろ!
お酒を飲むと自分にとって不都合な情報を話してしまいがちになるが、翌日これを確認するのはダメ。警戒されると今後情報が入ってこなくなる可能性があるからだ。忘れたふりをするのがいいだろう。
っていう感じでした。それぞれの項目にはお二方の実体験もちょくちょく挟まれており非常に興味深かったです。