蚊のはなし ー病気との関わりーを読んで見たぞ!!!!!
『蚊のはなし- 病気との関わり-』をさらーっと読んで見ましたので内容をざっくり紹介します。
以下、メモです。
蚊は世界で年間100万人を殺してきた殺人者。
ハマダラカが媒介する「マラリア」には年間2~3億人が感染し、40~100万人が死亡。
日本では、ヒトスジシマカが媒介する「デング熱」が2014年東京で発生し大騒ぎに。
そんな蚊についてどれだけ知っているの?
また蚊に刺されないようにするにはどうしたらいいの?
【「蚊」とは?】
語源はブンブンと羽音を立てる虫。
「カ」と読むのは、咬むに由来。
蚊が血を吸うのは血液を栄養にして卵を作るためで、産卵したいメスしか刺してこない。人には感じないCO2(炭酸ガス)の匂いを小顎肢のセンサーで感じとり吸血源に近く。
近寄ると、対象の色、形、動きを複眼で確かめて体にとまり、体臭、体温、湿り気などを触覚のセンサーで感知して、吸血部位を決める。
蚊の唾液には20種もの酵素が含まれているが、血液の分解に役立つものはない。主な働きは止血作用を抑制することで、酵素アピラーゼによって血小板の凝集を抑制し、出血を継続させるのだ。
蚊の唾液は人にとっては異種タンパクなため、抗体が形成される。よって初めて蚊に刺された時は無反応だが、次回以降はTリンパ球が活性化されて、「遅延反応」が起こり、紅斑を生じるようになる。吸血1日後に顕著で3~7日で消失。
さらに吸血されると、IgE抗体が作られヒスタミンが遊離し、「即時型反応」を生じさせ、腫れ上がって痒いが吸血10分後がピークで、1~2時間すれば消失。
さらに吸血されると、特異的IgE抗体が作られ、唾液タンパクと結合し、「減感作(抗原に慣れたような状態)」されて、遅延型反応、即時型反応が減少し、やがて痛くもかゆくもなくなる。
←蚊が大量にいる熱帯に住む人が住めるのもこのため
【行動習性】
蚊の吸血行動で区別するべき性質には、は日周活動(昼行性と夜行性)、吸血源動物の探索様式(待ち伏せ型と探索型)、屋内吸血性と屋外吸血性などがある。
ほとんどの蚊は1日のうちで活動する時間帯は限られており、例えば夜にブンブン耳元に飛んでくるアカイエカやチカイエカは夜行性。
蚊は動物が出す様々なサインを感知し、その存在を知る。呼気に含まれる炭酸ガスは最も一般的なサイン。他には汗に含まれる水分や匂い物質など。サインが蚊を惹きつけるという誘引空間があって、蚊がこの中に入り込むと動物の存在を感知することになる。
【蚊の防ぎ方】
二酸化炭素、熱の対流、水分を頼りに吸血する人を探す。その他、汗や皮膚表面のアミノ酸、皮脂、乳酸、足の匂いであるイソ吉草酸も蚊を誘引。
つまり、活発でCO2を大量に出している人、体温が高い人、皮膚の角質水分量が多い人、汗をかきやすい人が刺されやすい。
虫除け剤として厚労省が認めているのは、ディートとイカリジン。
その他、蚊忌避試験で緩やかな効果が見られたのは、シトロネラール、メンタンジオール(PMD)、ヒノキチオール。レモンユーカリは主成分がシトロネラールで、かつPMDも含まれているため効果が期待できる。(ただし低濃度のものも多い)
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【蚊の退治法】
まずは、蚊の発生させない環境について
蚊の産卵や幼虫が生育するには水たまりが必要。そのため、発生させない方法は水たまりを作らないことに限る。
家の周りでは、降水後に水たまりができるような凹みをなくしたり、器物を設置しない。
公園等では以上のことが難しいだろう。成虫は乾燥と風に弱いため、風通しを良くするよう、余分な草を刈り取ると、生息に不適切な環境ができる。
最後に、蚊類は好んで365nm付近の波長の光(紫外線の一帯)に集まるため、これをトラップとしてしかけるのも良い。